買い足しゼロの1週間|20代ひとり暮らしの家計簿モデルケース(第4回)

こんにちは、にゃんこです。家計簿モデルケース連載の第4回をお届けします。

はじめにお伝えしておくと、この連載に出てくる家計簿は実在の家計ではありません。「20代・ひとり暮らし・会社員」という条件を決めて組み立てた、架空のモデルケースの記録です。実在の個人の家計簿ではありませんので、その前提で読んでいただけたらうれしいです。

前回は9月15日から21日までを追いかけました。今回はその続きで、9月22日から28日までの7日間になります。前回の終わりに書いた「来週試すこと」が実際どうなったのかも、あわせて見ていきます。

今回のモデルの設定

  • 20代の会社員、ひとり暮らし
  • 収入は月25万円という設定
  • 平日のお昼は社員食堂、朝と夜は基本的に自炊
  • 食べる量は多めで、ご飯はだいたい大盛り
  • 趣味は音楽で、動画のサブスクにも加入している

設定は第1回から変えていません。記録のとり方も同じで、お金を使った日を基準にその日の支出を書き出す方式にしています。

今回の7日間には、カレンダー側の事情がひとつあります。週の頭の9月22日が国民の休日で、翌23日が秋分の日でした。平日のお昼は社員食堂という前提が、2日続けて崩れた週になります。前回も9月21日の敬老の日が同じ状況でしたから、連休は21日から23日まで3日続いていた形です。

9月22日から28日までの記録

日付食費趣味費主な内訳
9/22(火・祝)0円0円追加の買い物なし。社員食堂も休みで、在庫の豚こまと豆腐と卵で三食まかなった
9/23(水・祝)2,926円0円食材のまとめ買い2,926円。社員食堂は休みで、外食はなし
9/24(木)650円0円社員食堂650円のみ。追加の買い物なし
9/25(金)1,950円0円社員食堂650円、金曜夜はインドカレー屋で1,300円
9/26(土)2,544円0円食材のまとめ買い2,544円。外食はなしで三食とも自炊
9/27(日)0円0円追加の買い物なし。前日の食材で三食まかなった
9/28(月)650円0円社員食堂650円のみ。買い足しはせず在庫を使い切った
食費の合計は8,720円、趣味費は0円でした

1週間の食費は8,720円でした。趣味費は0円だったので、合計も同じ8,720円です。前回は食費が10,592円で趣味費が0円でしたから、差は1,872円の減少になります。

この連載で4週ぶんの数字が並んだので、横に置いてみます。第1回の9月1日からの週が9,678円、第2回が11,398円、第3回が10,592円、そして今回が8,720円でした。4週のなかではいちばん低い数字です。

中身を分けてみる

食費の8,720円を、買い方の種類ごとに足し直してみました。

  • 食材のまとめ買い(23日・26日の2回) 5,470円
  • 社員食堂(24日・25日・28日の3日分) 1,950円
  • 社員食堂以外の外食(25日の1回) 1,300円
  • 平日の買い足し 0円
  • 間食の単独の買い物 0円

割合にすると、まとめ買いが約63%で頭ひとつ抜けました。社員食堂が約22%で、社員食堂以外の外食が約15%です。前回は買い足し・まとめ買い・社員食堂・外食の4つが25%前後で横並びでしたから、形はかなり変わっています。

変わった理由ははっきりしていて、下の2項目がどちらも0円になったためです。前回は買い足しが2,716円、間食が138円ありました。この週は買い物をした日が23日と26日の2日だけで、残る5日は社員食堂の650円か0円のどちらかでした。

2回のまとめ買いの中身

23日の2,926円を、4つに分けてみました。食パン・牛乳・卵・ヨーグルト・バナナという朝食の常備品が1,070円。肉と魚が978円で、鮭の切り身2切れの398円と豚こま300グラムの580円という構成です。野菜が662円で、残りの216円はお彼岸のおはぎ2個でした。

26日の2,544円も同じように分けると、朝食の常備品がちょうど1,070円でした。23日と1円も違いません。肉類は豚ひき肉300グラムの398円とウインナー1袋の248円で646円。野菜が474円で、豆腐2丁とスパゲッティ600グラムが354円でした。

朝食の常備品が2回とも1,070円で揃ったのは、買う品目が5つで固定されているためです。1週間でこの5品が1回ぶん切れるので、買い出しのたびに同じ組み合わせが並びます。食費のなかで、この1,070円だけは週2回でほぼ動かない部分として読めます。

社員食堂は3日分しか出ていない

社員食堂の合計は1,950円でした。1日あたりは650円で変わらず、日数が3日だったためです。22日と23日が祝日で社員食堂が休み、26日と27日は土日という並びでした。

この連載で社員食堂の日数は、第2回が5日、第3回が4日、今回が3日と1日ずつ減ってきています。金額にすると3,200円から2,600円、そして1,950円という動きです。減ったのは節約の結果ではなく、9月後半に祝日が続いたからでした。

気づいたこと

前回の「来週試すこと」はどうなったか

前回の終わりに、このモデルは4つのことを試すと書いていました。買い出しを土曜のまとめ買いと火曜の補充の2回に収めること、日持ちする食材を少し厚めに買うこと、食費0円の日を週2日に戻すこと、社員食堂以外の外食を週2回までに抑えることです。

食費0円の日は22日と27日の2日でした。前回も前々回も1日ずつでしたから、2週続けて届かなかった目標にようやく追いついた形です。外食も25日のインドカレー1回だけで、上限の2回には収まっています。

日持ちする食材を厚めに買うほうも、記録には出ていました。23日に大根1/2本とにんじん3本と玉ねぎ3個、26日にスパゲッティ600グラムと卵10個が入っています。この週は木曜まで買い足しなしで回っていて、厚めに買った効果が在庫の持ちに出たと読める形です。

一方で買い出しの日は、土曜と火曜ではありませんでした。23日の水曜と26日の土曜の2回です。22日の火曜は連休中で在庫が残っていたため買い出しに行かず、冷蔵庫が空になった翌日に動いた形になっています。回数は2回で守られましたが、曜日の形は崩れていました。

減った1,872円はどこから来たのか

合計が前回より1,872円減ったので、項目ごとの差を並べてみました。買い足しが2,716円の減少、外食が1,130円の減少、社員食堂が650円の減少、間食が138円の減少です。ここまでで4,634円の減少になります。

そのうえでまとめ買いが2,762円増えているため、差し引きで1,872円の減少という計算でした。いちばん大きく動いたのは買い足しの2,716円で、減少分の半分以上をここが占めています。

買い足しが0円になった理由は、記録のメモから追えました。24日は前日の豚汁が残っていたため、大根と卵の煮物を足すだけで夕食になっています。28日はスパゲッティとウインナーを使い切る献立にして、買い足しを翌日に回していました。前の日に作ったものが残っているかどうかが、そのまま0円かどうかに出ていた形です。

食材費は3週でほとんど動いていない

まとめ買いと買い足しを合わせた食材費を3週ぶん並べると、意外な結果になりました。第2回が5,850円、第3回が5,424円、今回が5,470円です。今回は前回より46円増えているだけで、ほとんど動いていません。

中身の分かれ方は毎週大きく違っていました。第3回はまとめ買い1回と買い足し4回で、今回はまとめ買い2回と買い足し0回です。回数の組み合わせは正反対なのに、合計はほぼ同じ場所に落ち着いています。

1週間に食べる量が変わらなければ、必要な食材の量もあまり変わらない。3週ぶんの数字からはそう読み取れます。前回は「買い出しをまとめても食材費は下がらなかった」と書きましたが、今回は逆に買い出しを2回に増やしても上がりませんでした。動いていたのは買い方の分かれ方だけで、総量のほうは変わっていなかったことになります。

下がったのは外食と社員食堂のほうだった

食材費が動いていないとなると、1,872円の減少はどこから出たのかという話になります。残るのはお店で食べたぶんです。社員食堂と社員食堂以外の外食を合わせると、前回が5,030円で今回は3,250円でした。1,780円の減少で、合計の減少額のほぼ全部にあたります。

外食は2回2,430円から1回1,300円へ。社員食堂は4日2,600円から3日1,950円へと動きました。外食が1回減ったのは献立の選択ですが、社員食堂が1日減ったのは祝日によるものです。同じ「減った」でも、中身は性質が違っています。

社員食堂が休みの日が0円だった

前回は祝日で社員食堂が休みになった日のお昼が外食になって、650円のはずが1,180円になっていました。社員食堂が休むと支出はむしろ増える、という結果です。

今回は同じ状況が2日続いたのに、違う形になりました。22日は在庫の豚こまと豆腐と卵で三食まわして食費0円。23日はまとめ買いの日で、お昼も夜も買ってきた食材で自炊しています。社員食堂が休みの2日とも、外食にはなっていません。

違いは冷蔵庫の中身にあったようです。前回の祝日は在庫が尽きていて、肉と卵と豆腐の買い足しもその日に重なっていました。今回の22日は連休前の買い出しで買ったものが残っていて、作れば食べられる状態でした。社員食堂が休みという条件そのものではなく、その日に家に食材があるかどうかで結果が分かれていた形になります。

出勤した日のほうが1日あたり安かった

出勤した24日・25日・28日の3日は合わせて3,250円で、1日あたり約1,083円でした。休みだった22日・23日・26日・27日の4日は5,470円で、1日あたり約1,368円です。出勤日のほうが1日あたり約285円安く収まっています。

ただこの区切りは、あまり中身を表していません。休みの日の5,470円は、まとめ買い2回ぶんとちょうど同じ金額です。買った食材は休みの日に食べ切ったわけではなく、出勤日の朝と夜にも回っています。買い出しの日が休みに寄れば、休みの日の数字だけが膨らんで見えてしまうようです。

前回もこの区切りで約200円の差が出ていて、理由は同じでした。買い出しの日が週のどこに来るかで数字が動くため、平日と週末の比較はこの記録のとり方と相性が良くないのかもしれません。

金曜だけは4週とも1,000円を超えている

金曜の数字を4週ぶん並べてみました。9月4日が居酒屋で2,100円、11日が自炊にして1,230円、18日がラーメンのセットで1,900円、25日がインドカレーで1,950円です。

自炊にした11日だけが低いものの、その日も食パンなどの買い足し580円が入っていて1,230円でした。4週とも1,000円を下回った金曜はありません。社員食堂の650円が乗る日に外食か買い足しが重なると、どうしてもこのあたりの金額になるようです。

この週の金曜は、買い足しを翌日のまとめ買いに回していました。それでも外食の1,300円が入って1,950円です。4週のなかでいちばん高い金曜になりました。

来週このモデルが試すこと

今回の記録を見返して、次の1週間は次の方針で進むことになりました。

  • 買い出しを土曜のまとめ買い1回と火曜の補充1回という2回の形に戻す
  • 火曜の補充では肉を2〜3食分まとめて確保して、週の後半に臨時の買い足しが必要になる状況をつくらない
  • 日持ちする根菜や卵や冷凍うどんを平日に計画的に配分して、食費0円の日を週2日に保つ
  • 社員食堂以外の外食は、引き続き週2回までに抑える

1つ目は今回崩れた部分です。回数は2回で収まったものの、曜日は水曜と土曜でした。連休という事情があったとはいえ、火曜の補充という形には戻っていません。

2つ目が新しく入った項目になります。前回の記録では、土曜に肉を2種類しか買わなかったために週の前半で在庫が尽きていました。買う量を食事の回数で数えておけば、途中で切れる場面を減らせるという見立てです。

3つ目は今回達成できた項目を、そのまま続ける形で残しています。0円の日が2日になったのは、前の日の作り置きが残っていた日が2日あったからでした。これが毎週続くかどうかは、まだ1週ぶんの記録しかありません。次の7日間で同じ形になるかが見どころになりそうです。

あわせて読みたい

この連載の第3回はまとめ買いを1回に絞った週で、買い足しが4回に増えた週の記録です。まとめ買いが2回だった週はまとめ買いが増えた1週間にまとめています。使った日と記録に出てくる日がずれる仕組みそのものについては、QR決済と家計簿|記録がずれる理由を整理するで別に書いています。

おわりに

食費が4週でいちばん低い8,720円になりました。ただ食材費だけを見ると前回と46円しか違いません。下がったのは外食の1回と、祝日で減った社員食堂の1日ぶんでした。

1週間ごとに区切って並べていくと、こういう入れ替わりが後から見えてきます。今回は買い足しが0円になった一方で、まとめ買いがその分だけ増えていました。次回は9月29日からの7日間を記録します。

くり返しになりますが、この家計簿は架空のモデルケースです。実在の個人の家計ではありません。数字の組み立てはできるだけ現実的になるよう考えていますが、あくまでひとつの例として気楽に読んでもらえたらうれしいです。

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