1週間の食費を追ってみた|20代ひとり暮らしの家計簿モデルケース(第1回)

こんにちは、にゃんこです。今回から、新しい連載を始めます。
はじめにお伝えしておくと、この連載に出てくる家計簿は実在の家計ではありません。「20代・ひとり暮らし・会社員」という条件を決めて組み立てた、架空のモデルケースの記録です。経理の仕事で毎日数字を見ている自分が、ひとつの家計を1日ずつ追いかけたら何が見えるのか。それを確かめるための企画になっています。
今回のモデルの設定
- 20代の会社員、ひとり暮らし
- 収入は月25万円という設定
- 平日のお昼は社員食堂、朝と夜は基本的に自炊
- 食べる量は多めで、ご飯はだいたい大盛り
- 趣味は音楽で、動画のサブスクにも加入している
この設定で、9月1日から7日までの1週間を記録してみました。ちょうど月初にまとめ買いをして、それを使い切るまでの1周分にあたります。連載として続けることを考え、初回は記録のとり方も含めて丁寧に見ていきます。
1週間の食費の記録
| 日付 | 食費 | 主な内訳 |
|---|---|---|
| 9/1(火) | 3,398円 | 食材のまとめ買い2,748円、社員食堂650円 |
| 9/2(水) | 650円 | 社員食堂650円。夕食は前日の食材でカレー |
| 9/3(木) | 800円 | 社員食堂650円、コンビニのアイス150円 |
| 9/4(金) | 2,100円 | 社員食堂650円、居酒屋1,450円 |
| 9/5(土) | 1,100円 | ラーメン980円、プリン120円 |
| 9/6(日) | 980円 | 定食屋980円 |
| 9/7(月) | 650円 | 社員食堂650円。夕食は残った食材で |
まとめ買いをした火曜が突出して高く見えますが、これは1週間分の食材費がまとまって計上されているためです。1日だけを切り取って高い安いを判断すると、実際の使い方を見誤ってしまいます。このあたりは経理の仕事で月次の数字を見るときの感覚と近いものがあります。
中身を3つに分けてみると
合計の9,678円を種類ごとに足し直してみたところ、きれいに近い金額で3つに分かれました。
- 社員食堂(平日5日分) 3,250円
- 外食(金曜の居酒屋・土日の2食) 3,410円
- 食材のまとめ買い 2,748円
- 間食(アイスとプリン) 270円
平日のお昼はすべて同じ社員食堂で、金額も650円で動きません。ここは何も考えなくても一定になる部分です。一方で外食の3,410円は、金曜の夜と土日の3回だけで積み上がっています。
単発でいちばん大きかったのは、金曜夜の居酒屋の1,450円でした。この日の記録には「金曜はつい外で食べてしまう」というメモが残っています。
全体に占める割合を出してみると、次のようになります。
- 社員食堂 約34%
- 外食 約35%
- まとめ買い 約28%
- 間食 約3%
外食と社員食堂がほぼ同じ割合になっているのは、固定費的な平日の昼と、変動費的な週末がたまたま近い金額になったためです。毎週この比率になるとは限りません。
社員食堂の650円という金額は会社の福利厚生によるところが大きく、この価格で食べられること自体がこのモデルの食費を安定させている要因になっています。もし社員食堂がなく、平日の昼も外で買う設定だったらどうなるでしょうか。1食500円としても平日だけで2,500円増え、1週間の合計は1万2千円を超えていた計算になります。
買った食材は使い切れていた
もうひとつ気づいたのは、9月1日に買った2,748円分の食材が7日までにほぼ使い切られていたことです。カレーを作って翌日も食べる。残ったキャベツはサラダにする。最終日は冷蔵庫の整理をかねて炒め煮にする、という流れになっていました。捨てた食材はありません。
食費が高く見えるとき、原因が食材の買いすぎなのか外食なのかは、分けてみないと分かりません。このモデルの場合は、買った分はきちんと減っていました。
まとめ買いの中身をさらに見ると、米・卵・豚こま肉・キャベツ・にんじん・玉ねぎといった、日持ちしやすく組み合わせの利く食材が中心でした。カレーに使った材料が翌日は別の料理に回っている点からも、1回の買い物を複数の料理に分散させる組み立て方が読み取れます。牛乳やヨーグルトのような日持ちの短いものは今回の買い物には含まれておらず、平日の朝食はご飯と卵が中心になっていました。
平日と週末で使い方の性格が違う
平日5日間の食費は合計3,250円、1日あたり650円で完全に一定でした。これに対して土日2日間だけで2,080円使っていて、1日あたりに直すと平日の1.6倍近くになります。
平日は社員食堂と自炊という決まった枠の中で動くため、金額のブレがほとんど出ません。一方で週末は外に出る機会が増える分、その日の気分で金額が変わりやすい構造になっています。食費全体を見直すときは、平日と週末を分けて考えたほうが、どこに手を付けるべきかが分かりやすくなりそうです。この連載では、今後もこの2つを分けて記録していく予定です。
記録の付け方について
このモデルケースでは、レシートと記憶をもとに1日の終わりにその日の支出を書き出す形で記録しています。使った日基準で記録する方式にあたり、まとめ買いの日にその週の食材費がまとめて計上される形になっています。もし引き落とし日基準で記録するなら、まとめ買いの分だけ別の日に分散して見えるはずです。
連載を続ける中では、この記録方式を毎回そろえておくことが大事だと考えています。方式が週によって変わると、金額の比較そのものが意味を持たなくなってしまうためです。次回以降も同じ使った日基準で記録し、週ごとの数字を横並びで比べられる形を保っていきます。
来週このモデルが試すこと
金曜の外食を軽めにするか回数を控えて、もやしや卵など安い食材でボリュームを出す自炊を増やしてみることにしました。食べる量そのものは減らさない、というのが条件です。
これで実際に食費が動くのかどうかは、やってみないと分かりません。次回は9月8日からの1週間を記録して、この方針がどうなったのかを見ていきます。平日の650円という基準値が変わらないことを前提に、週末の2,080円がどこまで動くのかを追いかける形になります。金曜の居酒屋をどう扱うかが、来週いちばんの見どころになりそうです。
あわせて読みたい
この連載の続きはまとめ買いが増えた1週間(第2回)です。記録に使う家計簿アプリそのものの比較は、初めての家計簿アプリ選びで別にまとめています。
なお、くり返しになりますがこの家計簿は架空のモデルケースです。実在の個人の家計ではありませんので、その前提で読んでいただけたらうれしいです。数字の組み立てはできるだけ現実的になるよう考えていますが、あくまで1つの例として気楽に読んでもらえたらと思います。



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